2012年3月9日金曜日

火花が弱い

旧車と呼んでもいいであろうスズキのラブスリー(CA15A)がエンジン始動不可ということで入庫

約30年前の車両になりますかね、手こずるかもしれないと思いました。



とりあえずプラグをチェック。

 こりゃダメですな。
案外これだけで、速攻で解決かと思いきや、そうもいきませんでした。




続いてエアクリーナーを確認すると


ボロボロに崩れて影も形も無くなってました。
すべてインテークより吸い込んでしまったのでしょう。




キャブを確認してみると
各エアジェット部にエアフィルターの残骸と思われるドロドロ状のものが付着。

旧車だけに無用な分解は避けたいので、とりあえずこの表面に付着したドロドロのみを除去し、スプレーのエンジンコンディショナーを吹き込んでおいた。

あと、ガソリンタンク内が錆びているのも気になったが、とりあえずは気にしないことにした。






 ここまでの点検と作業を行った上で、始動をトライしてみたところ、不思議なことにキックでは100発100中とまではいかないまでも、わりと始動する兆候がある。
始動してしまうとエンストする様な不調は感じられない。
しかしセルスターターでは全く始動しない。

不思議に思いながらも、何度も始動をトライしているうちに最初のプラグ交換時に火花を確認した際に火花がなんとなく弱いような気がしたことを思い出した。


それがコチラ





あらためてよく見回してみるとハイテンションコードがイグニッションコイル接続部の根元で断線していました。


ハイテンションコードは非常に高い電圧がかかるので少々の断線ではプラグに火が飛ぶのと同様に電気が流れてしまうのでしょうね。
なのでキックでは始動できても、セルスターターではモーターのほうにも大きな電力が必要な為、断線したハイテンションコードには充分な電力が流れないのでしょうね。

このラブスリーはハイテンションコードとイグニッションコイルとCDIが一体になってます。


ユニット・コイルアッシ・イグニッション交換後の火花はコチラ


エアクリーナーも新品に交換後、テスト走行してみたところ不調もなく良く走りました。

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